温泉と燗酒で温もる冬旅
2023年1月19日
宿泊プラン
日本が誇る温泉と酒を有馬で味わう
日本三名泉に数えられる有馬温泉に
日本一の酒どころとして知られる地元・灘の男酒。
古から続く地球の変動がもたらした大地の恩恵を味わい、
体の芯から温まりませんか。
無二の水が生んだ灘男酒
辛口で力強い灘の男酒造りを支えるのが西宮の水「宮水」です。西宮神社の南東一帯から湧出する宮水は、花崗岩からなる六甲山系の伏流水です。花崗岩を通り抜けたこの水は、麹菌の活性化を妨げ、お酒に不快な香りなどをもたらす鉄分が国内で最も少なく、最高の酒造好適水であると言えます。また、最大の特徴はその硬度です。宮水は湧出するまでの過程で貝殻を多く含む地層を通過。その際に貝殻の主成分であるカルシウムが溶け込むことで中硬水となり、それが麹菌の働きを更に活性化することで力強いお酒が生まれます。
六甲山から西宮へと伏流水が流れる過程で、カリウムやカルシウム、ナトリウムなどを取り込み、類い稀な性質を持った宮水が生まれます。
お話を伺ったのは・・・
巽 好幸 先生[マグマ学者]
御影郷の銘酒大黒正宗を熱燗で
神戸市灘区から西宮にかけての灘五郷(灘五郷は、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷)は、日本一の酒どころとしても知られます。江戸時代、灘の酒は下り酒として江戸へ運ばれ、高級品として扱われていました。宝暦元年(1751年)創業、御影郷に酒蔵を構える安福又四郎商店の酒も、そのひとつです。水戸藩御用蔵として代々御用酒を収め続けてきた同酒蔵は、昭和に入ると準大手メーカーへと発展を遂げます。しかし、阪神淡路大震災で九棟あった蔵のうち木造の八棟が倒壊してからは、方針を一転。機械造り・大量生産の酒蔵から、手作りの酒蔵へと生まれ変わります。その後、2013年には唯一残っていた鉄筋造の蔵も取り壊しに。以降は同じ御影郷の白鶴酒造のサポートを受け、同酒造の酒蔵で酒造りを行っています。日本酒の魅力は多様性にある。廃業に危機に何度も見舞われながらも存続できたのは、多様性を守ることで灘に息づく文化を受け継いでいきたいという蔵元と地域の強い想いがあったからです。大切に受け継がれてきた安福又四郎商店の大黒正宗。食事と合わせることを前提に設計された大黒正宗の特徴はキレの良さ。灘の男酒特有の力強い旨みがすっときれ、お料理の味を引き立てます。お勧めの飲み方は常温以上。まずは熱燗で、温度が下がるにつれて変わる味わいを愉しむのも一興です。この冬は、地元灘が誇る銘酒と兵庫五国の恵みのマリアージュを味わいに有馬を旅しませんか。
大黒正宗
幾多の困難を乗り越え、現在は白鶴酒造の酒蔵で酒造りを行う安福又四郎商店。独自の製法で造られる大黒正宗の味わいは、蔵が代わっても、造り方は不変。作り手によって変わる味わいこそ、日本酒の奥深さであり、魅力でもあります。
麹菌を活性化する特製を持つ宮水で仕込んだ大黒正宗は、熟成することで丸くなり、味わいが豊かになっていきます。
阪神淡路大震災で唯一残った大黒蔵。老朽化によって2013年に取り壊されますが、大黒蔵の看板は今も直営店の店頭に飾られています。
大黒正宗
力強い旨みとキレが特徴の大黒正宗は、牛肉との相性も抜群。旬菜会席のすき焼きには燗酒がお勧めです。
櫻正宗
当館オリジナル大吟醸酒「中の坊」。やや辛口で淡麗な味わいは、天然明石鯛や明石蛸のお造りに寄り添い、旨みを引き立てます。
灘酒の熱燗を冬の定番「おでん」で
おなじみ料理「和楽」の定番メニュー「おでん」を肴に、灘の男酒を愉しみませんか。日本酒とおでんの相性が良いのは、両者を組み合わせることで甘味、旨味、渋み、苦味、塩味の五味が揃うから。お互いが味を補完し合い、それぞれを引き立てます。お勧めは大黒正宗の特別純米。50度の燗酒からだんだんと冷めていく過程もお愉しみください。
おでん 280円(税込)〜
大黒正宗 1号1,210円(税込)
最新記事
-
ご利益を贈る 巡礼旅
2024.10.31
-
健康と美へ導く、温活のすすめ
2024.10.31
-
姫路城下町紅葉巡り旅
2024.10.31
-
時代と共に進化するホテル
2024.10.31
-
淡路3年トラフグ
2024.10.31
-
文化遺産を巡るドライブ旅
2024.8.25
-
絶品「神戸ビーフ」の秘密
2024.8.25
-
北館リニューアル
2024.8.25
-
アリマウマノスズクサの壁紙
2024.8.25
-
彫刻家・新谷英子氏作の太閤秀吉像とねね像
2024.8.25
-
兵庫の清流散歩
2024.5.27
-
梅雨の情緒美を愛でる旅
2024.5.27
-
親孝行の有馬温泉旅
2024.5.27
-
淡路・沼島の鱧
2024.5.27
-
一夏の思い出を、一生の思い出に
2024.5.27
-
兵庫五国の春を味わう
2024.3.19
-
甘い誘惑、いちごの楽園へ
2024.3.19
-
兵庫、桜絶景旅
2024.3.19
-
料理を飾る特注器
2024.3.19
-
ねねを連れ有馬へ通った本当の理由
2024.3.19
-
冬の絶景 六甲山の氷瀑
2024.1.19
-
城下町 出石を巡る
2024.1.19
-
心身の新しい整え方
2024.1.19
-
山陰の松葉ガニ
2024.1.19
-
旅気分を味わう特製ぽん酢
2024.1.19
-
温泉宿の愉しみ方に革新を
2024.1.19
-
心温まる、冬夜の光
2023.10.20
-
紅葉と芸術を愛でる旅
2023.10.20
-
いつまでも健康で愉しい日々を足の歪みを整え元気に歩ける日常を取り戻す
2023.10.20
-
有馬温泉、今昔史
2023.10.20
-
六甲山ハイキング
2023.8.25
-
有馬周辺を巡る家族旅
2023.8.25
-
梶木源治郎の功績を受け継ぐ有馬サイダー
2023.8.24
-
疲れを癒やす上質な眠り
2023.8.25
-
明石の紅葉鯛
2023.8.25
-
誰もが愉しめる会席へ
2023.8.25
-
梅雨の有馬でおこもり情緒旅
2023.5.16
-
夏の有馬でゴルフ旅
2023.5.22
-
梅雨が明け、夏本番
家族で楽しむ夏旅2023.5.22
-
兵庫を味わう
テロワール旅2023.3.22
-
桜を愛でるドライブ旅
2023.3.22
-
気ままに巡る一人旅
2023.3.22
-
唯一無二のおくどさん
2023.3.22
-
与謝野晶子が歌にした銀泉誕生の地
2023.3.22
-
神秘の名湯
有馬温泉の謎に迫る2023.1.19
-
豊かな海が育む
立春の魚介2023.1.19
-
有馬を巡る開運旅
2022.10.19
-
有馬人のみぞ知る
紅葉名所2022.10.19
-
兵庫の冬の恵みを
有馬で味わう2022.10.19
-
心身を整える
大人の癒やし旅2022.8.16
-
滋味溢れる秋の味覚
2022.8.16
-
秋月の下で大人BBQ
2022.8.16
-
夏は涼しく冬暖かに
2023.1.20
-
家族の物語を刻む場所
2023.1.20
-
万葉の時代より歌人に愛された有馬の景色
2023.1.20
-
糸が織りなすアート
2023.1.20
-
刻限は早めに
2023.1.20
-
落とした思い出
2023.1.20
-
有馬の道は、一日にして成らず
2023.1.20
-
ロビーに佇む女性像
2023.1.20
-
花は野にあるように
2023.1.20
-
コロナ禍での新婚旅行
2023.1.20
-
雅中庵 お雛飾り
2023.1.20
-
炭は湯の沸くように置き
2023.1.20
-
太閤秀吉も愛した有馬を巡る湯治の旅
2023.1.20
-
小学校卒業のお祝い
2023.1.20
-
グランバンケット森羅照明
2023.1.20
-
茶は服のよきように点て
2023.1.20
-
太閤秀吉も愛でたとされる
日暮らしの庭で錦秋を愉しむ2023.1.20
-
プロポーズの翌朝
2023.1.20
-
中央館ロビー絨毯
2023.1.20
-
有馬の氏神様にお参りし、
清々しく夏を迎える2023.1.20
-
中央館シャンデリア
2020.10.15
-
金婚式のお祝い
2023.1.20
-
新緑輝く六甲山へ
自然を愛でる癒しの旅2022.7.1
-
絶景贅沢BBQ
2022.7.1
-
麦わらダコと冷酒で
夏の風情を味わう2022.7.1
-
体と心が喜ぶ
朝食の選び方
朝食の5つのスタイル例2022.4.27
-
名門と名泉を満喫する
ゴルフ旅2022.4.27
-
農学博士に訊く、本当のおいしいとは?
農学博士×料理長 対談2022.4.27